【My Story】IPHI妊婦及び乳幼児睡眠コンサルタント・山下英見子さんにインタビュー
My Story ~世界へチャレンジする日本人へインタビュー~
今回は、カリフォルニア州、SFベイエリアで乳幼児睡眠コンサルタントとして活躍されている山下英見子(えみこ)さんをインタビューさせていただきました。
ご自身の経歴を教えてください
ー2002年に大学留学で渡米。卒業後に作業療法士(Occupational Therapist)の資格を取り、計10年ほど働き、息子を出産した2020年からは主婦になりました。息子の睡眠に悩み情報を集める中で、後の師匠の愛波文さんのSNSを見つけ睡眠改善に取り組みました。その中でコンサルタントという仕事に興味を持ち、文さんが講師をされているIPHI妊婦と乳幼児睡眠コンサルタントの資格コースに入り、2021年12月に資格を取得しました。
IPHI妊婦と乳幼児睡眠コンサルタントになろうと決めたきっかけは?
ー私自身息子の睡眠に悩み、寝不足でしんどい日々を送っていました。どうにか改善したいと思い、情報収集をしていた中で見つけた愛波文さんのアドバイスを試したところ、こんな小さなことでこんなに楽になるの!?ということがあり、子供の順応性·寝る力に感動しました。
この知識が少しでも広まれば、もっと世の中のお母さんは寝られているはず!と思ったくらいです。私と同じように悩んでいる方達の力になれればと思い、資格取得を決めました。
IPHI妊婦と乳幼児睡眠コンサルタントとは、どんなお仕事ですか?
ー詳しい聞き込みを通してあらゆる面からお子さんの睡眠問題の原因を探り、~式など一つの方法を使ってアプローチするのではなく、各ご家庭のゴールに合わせた無理なく取り組めるプランを作成し、寄り添いながら睡眠改善のサポートをしていくお仕事です。
コンサルタントになるまで約一年、睡眠や育児に関するあらゆることを勉強したため、しっかりと科学的根拠に基づいたアドバイスをさせて頂きます。コンサルが終わってからも親御さん自身がお子さんの睡眠を分析してその都度自ら調整できるように、月齢にあった睡眠についての教育も行います。
周りに相談しても「いつかは寝るようになるから」と言われることもあるかと思うのですが、世の親はいつかじゃなくて今寝たい!ですよね。睡眠コンサルタントはそのいつかを「今」にかえるサポートを通して、家族全員ぐっすり寝をお手伝いするお仕事です。
子育て中にキャリアチェンジ・・すごいですね! いまのお仕事に辿りつくまでに大変だったことは?
ー資格取得のプロジェクトの一環として実際にクライアントさんを持って睡眠改善をサポートしていくのですが、日本のクライアントさんとは時差があるので、時間を合わせるために早朝4時頃に起きてzoomでお話したりするのは大変でした。私自身も子育て中なため、限られた時間の中でプランを書いたりするのも、慣れるまでは大変でした。
子育て中のママさん·パパさんに伝えたいこと
ーお子さんの睡眠で悩んでいる方たちには、どんな問題でも改善可能だということを知って頂きたいです。寝不足で疲れていて、もう子供のことを可愛いと思えない…というところまで追い詰められている方も中にはおられるかもしれません。
睡眠改善を通して寝られるようになり、自分も子供も笑顔が増えて子育てが楽しくなった、前よりも子供を可愛いと思えるようになった!と言ってくださる方が大勢おられます。
子供はすぐに大きくなってしまうので、かけがえの無い時間を心の底から楽しめるよう、睡眠改善を通して、悩んでいるママ·パパの助けになれればと思っています。
本やSNSを見て試したけど、全然うまくいかなかったという方もおられるかもしれません。そんな方にこそ、睡眠改善のプロに頼ってみて!とお伝えしたいです。実際、私もコンサルタントに相談してアドバイスに沿って少しのことを変えただけで、みるみる改善したことがあります。うちの子には無理、私たちには無理と諦めず、興味のある方はぜひご相談ください。
今後の目標は何ですか?
ー個別コンサル含め、妊婦さん向けの講座などもしていけたらなと思っています。
趣味はなんですか?
ーコロナ禍になりできていませんが、コーヒーが好きなので、美味しいコーヒーを求め新しいカフェを試すことです。
では、最後に、カリフォルニアに住んで楽しいこと、お勧めな事があれば教えてください!
ー私の住んでいるベイエリアは移民がとても多いので、各国のauthenticなご飯を食べられることが魅力かなと思います。
睡眠·寝かしつけに関するQ&Aコーナー
Q: 幼児(5歳)の寝かしつけに大変困っていて悩んでいます・・スムーズに寝かしつけする為のコツを教えてください!
A: 幼児さんの睡眠は、なかなか一筋縄ではいきません。日中の過ごし方、触れ合い方や、こんなことが!?という親からしたらすごく小さなことでも、幼児の睡眠に大きな影響を及ぼしていることがあります。
親との1:1の時間が少なかった、日中何か怖い思いをした、何か納得いかないことがあったなどが、就寝時のぐずりや夜泣きにつながっていることもあります。あとは寝室の環境が整っていること、子供自身が寝ることに納得しているかもとても重要になってきます。
★寝室は出来る限り安全な環境にして、かつ暗くしてなるべくつまらない環境にするなどの工夫も必要です。 ★夕方以降は家の照明を少し落とす、寝る前の激しい遊びは避ける、スクリーンタイムはできるだけカットするなどして、徐々に寝る雰囲気を醸し出しましょう。 ★子供は次に何が起こるかわかると安心するので、ねんねルーティンを決め毎日それを行って、これをしたら寝るんだと習慣づけることもおすすめです。 |
それでも幼児になると「水が飲みたい」「トイレに行きたい」などを繰り返し、寝るまでの時間を伸ばそうとしてくることもあります。そういう場合はねんねルーティンが視覚的にわかるようにルーティンボードを子供と一緒に作って導入すると、寝かしつけが少しはスムーズにいくかもしれません。
Q:ディスプレイタイム(iPad等)の影響が心配!どうしたらよいのでしょう?
A: 携帯·タブレット·TVなどから発せられるブルーライトは、睡眠に必要なホルモン(メラトニン)の分泌を抑制することが研究によりわかっています。なので就寝前に浴びると寝付きが悪くなる·浅くなるなど、睡眠トラブルにつながる可能性があります。
就寝2時間前には使用をやめることが望ましいですが、そうもいかない時の方が多いですよね。
私も家事をしている間、テレビを観せておとなしくしてもらっていることが多いですし…今のご時世、スクリーンタイムをゼロにするというのは難しいと思うので、付き合い方を今一度見直しても良いかもしれません。
もしスクリーンタイムのせいで就寝時間がどんどん遅くなるなど睡眠に問題が出ているのであれば、TVについているタイマーや携帯のタイマーを導入するなどして、しっかりと境界線を作る事が大事かなと思います。
Q:寝かしつけトレーニングのメリットは?
A: Sleep training(ねんねトレーニング/ねんトレ)は、子供が自分自身で寝付いていく力をつけてもらうために行うものです。
大人でも夜通し寝ている人はおらず、実は睡眠サイクルの変わり目で少し起きているんです。大人は自分でサイクルを繋ぐことができますが、子供は寝付いた時と起きた時の状況が違うと不安になって起きてしまうので、添い寝や抱っこなど親の介入ありで寝ついている子は、夜間起きた際も同じ状況を求めて泣くことがあります。ねんトレを通して一人で寝付くことができるようになると(セルフねんねができるようになると)、睡眠サイクルの変わり目も親の介入なしに自分でまた寝付くことができるので、そのおかげで夜間起きることが少なくなり、質の良い睡眠が取れるようになります。親にとっては寝かしつけの時間がかからない、添い寝で一緒に寝落ちしてしまうことがないため、親自身の自由時間が増えるというメリットもあります。
ただ勘違いしてほしくないのは、セルフねんねはあくまでも寝かしつけのオプションの一つです。セルフねんねが正しい、一番良いというわけではありませんし、ねんトレをしないといけないわけでもありません。それぞれのご家庭が幸せに感じる寝かしつけが、一番の正解です!
コンサルタントに相談する=ねんトレを強要されるではありませんし、ねんトレはあくまでも最終手段です。
その前にできることはたくさんあり、しっかりと環境を整え月齢にあったスケジュールをフォローするだけで、7割の問題は解決できると言われているくらいです。
Q:トレーニングの対象年齢はありますか?
A: 睡眠の基盤を整えることは、生まれたその日からできます!
妊娠期から知識をつけて準備をしておけたら、なお良いかなと思います。オフィシャルなねんトレは、医学的問題がなく成長も順調であれば、5-6ヶ月から行うことができます。5-6ヶ月までは発達的にもねんトレを行う準備ができていないため、オフィシャルなものはおすすめしません。ただそれまでもできることはたくさんあり、セルフねんねの種を蒔くことができます。1歳半以降は子供の意思もしっかりしてくるため、本に書いてあるねんトレのやり方をフォローしても、一筋縄ではいかない時があります。ですがどの年齢でもかかる時間は変わってきますが、改善は可能です!
Q:質の良い睡眠=幸福感アップにつながる?
A: 質の良い睡眠をとることによりしっかりと疲れが取れ、子供も起きている間元気にハッピーに過ごすことができます。ただその質の良い睡眠を実現させるためには、幸福度(心が満たされているか)が重要になってきます。幸福度が下がると睡眠に影響を及ぼすことがあり、特に幼児の睡眠改善をする際は、幸福度をあげること&本人の納得を得ることがとても大事になってきます。
日中の関わり方をほんの少し変えただけでこんなに睡眠が改善するの!?という例がたくさんあるので、幼児の睡眠x幸福度はとっても奥が深いなと思っています。
ただ睡眠改善をする際に一番見落とされがちなのは、私たち親の幸福度です!!
子供は親·身近な人たちから感情を学ぶので、親自身が満たされているかがとっても重要になってきます。親が疲れてイライラしている(幸福度が低い)→子供への当たりが強くなる→子供の幸福度が下がり睡眠問題につながる(夜泣きなど)→さらに親が寝られなくてイライラというループにハマってしまうと大変なので、まずは親自身が自分のケアをすることが大事です。
例えば美味しいチョコを食べてゆっくりする時間を毎日10分持つなど、少しでも良いので、自分自身に目を向ける時間を設けて欲しいです。
Happy mom, happy familyという言葉があるように、親御さんが笑顔でいれば、家族みんなも笑顔でいられます。自分自身·家族全員の幸福度を上げるため、毎日の生活のどこに重きを置くか(どの家事を時短化できるかなど)、一度優先順位を整理してみても良いかもしれません。
Q:どのようなサービスを行っているのですか?
①三日間プラン ②一週間プラン ③三週間プラン ④妊婦さん向けプランがございます。
全て事前に40問ほどの質問表に答えて頂き、それに沿ってzoomでさらに詳しく聞き込みをさせて頂きます。聞き込み後は①は3日間LINEでフォロー、②はアドバイスシート送付+一週間フォロー、③はカスタムプランを送付+三週間フォロー付きです。④は聞き込みと同時に、赤ちゃんの睡眠についての講座(資料付き)をさせて頂きます。②③のプラン中は、随時メッセージや電話でサポートという形になります。自宅訪問はしていませんが、近場で需要があればさせていただければと思っております。
問い合わせ先 | インスタグラムのアカウント@emiko.oyasumibaby |
お申し込みはこちらから | https://linktr.ee/emiko.oyasumibaby |